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オリンピックは誰のもの? [社会の関心事]

《オリンピックは誰のもの?》

 世の中、飽きることなく色々なことが起きる。嬉しいこともあれば悲しいこともある。また、「何だこりゃ」と言いたくなるようなこともある。我々一般人が知らない事は数限りなくあるだろう。しかし、こればかりはどうなんだろう。  IOCバッハ会長が、東京オリンピックのマラソンと競歩を北海道札幌で開催するという発表をした。これとて寝耳に水の話だが、このことを小池都知事が知らなかったということ。バッハの発言を森喜朗オリンピック組織委員会会長が受け入れるという趣旨の発言をしている。もう、決定ということだろう。
 よくわからない。というより、理解できない。相当おかしい。私は小池都知事をそれほど信頼している訳ではないが、気持ちはわかる。オリンピックの運営についての出発点でいざこざがあったことは日本人なら誰もが知っていること。しかし、この一大イベントを成功させようと努力していたことも周知の事実であろう。
 先頃行われたドーハでのマラソン競技で、多くの選手がリタイアしたことも事実。バッハはこのことに触発されたのだろうか。だとすれば、相当の間抜けと言われても仕方がないだろう。日本の夏の暑さなど分かっていたこと。そして、そのための準備は着々と為されていたことも事実。選手も暑さの中での競技になるということでそれなりのメニューを組んで練習していたそうな。
 朝のテレビバラエティで、東京オリンピックを決定させたのは「東京は温暖でオリンピック競技に適している」と吹聴したからだと、誰かが言った。だから、決まったのだと。
 また、現在のオリンピックは商業主義に走り、アメリカの放映権料に目がくらんだのだろうか、八月のこの時期でなければならないとこれまた決定的な意見。いったい誰のためのオリンピックなのだろうか。アスリートファーストとか言って、選手目線で考えろ、ということなのだろうが、いったい、どこが選手目線なのか?
 オリンピックが米国ロサンゼルスで行われてそれまで大層なお金がかかるスポーツの祭典が「儲かる商売」に変身した。そもそも、このあたりが元凶なのだろう。
 バッハは小池都知事が拒否できないことをいいことに、自分の腹案を呑ませてしまったということ。しかもこれまでかかった費用およそ三百億円と言われるものも、小池都知事はIOCに払ってもらうということだろうが、多分押し切られてしまうだろう。相当の金額の負担はさせられるということ。
 しかも、札幌ではこれから準備を始めねばならず、それは楽なことではないだろう。北海道札幌の秋元市長は「大変光栄」などと言っているが日本人なら「困惑している」くらいのことを言って欲しかった。
 問題点を挙げると、第一に、IOCは何故当初からマラソンと競歩は札幌と言わなかったのか。第二に、準備が着々と進むなか、開催まで一年を切った今、何故変更意見を自分勝手に確定させたのか。東京は暑いから、というのは言い訳にはならない。せめて、小池都知事を交えて相談したうえでの決定ならばまだ理解する。しかし、今回のやり方は小池都知事もそうだが、日本や日本人を愚弄していると思う。バッハの頭の中では、日本人ならば言うことを聞くだろう、くらいに思っていたのではないか。未だに敗戦国としての日本の位置付けだ。
 思うに、札幌市を決めたのならば、これまでのマラソン開催のために東京都が負担した経費一切をIOCに負担してもらうこと。また、札幌市開催に対してもIOCが責任を持つこと。また、その成果は東京都に帰属するものとすべきである。これがバッハIOC会長のとった行動に対する責任の取り方だと私は考えている。




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