東京大衆歌謡楽団 [日記]
《東京大衆歌謡楽団》
舞台で歌う姿ではなくいわゆる路上ライブから出発した歌手は少なからずいるでしょうがそんな路上ライブで有名になったグループに『ゆず』という人たちがいましたが、若者らしく爽やかさがありました。売り出しに音楽事務所の力を借りずに出発する姿は立派です。
昔は飲み屋街のお店を回って歌を聴いてもらう人たちがいましたね。藤圭子さんなどはそんな歌手の一人でしょう。酔った客に罵声を浴びせられながら頑張る姿は僧侶の修行に匹敵するような気がします。
あるときYoutubeで珍しい演奏を見付けました。東京大衆歌謡楽団
https://www.youtube.com/watch?v=DeXDDwGniBA というグループです。基本的に四人の兄弟で歌と演奏を掛け持ち時に知人が数人混じって演奏するのですが、一気に昭和初期から中期にタイムスリップしていくような気分になります。
演奏は上手いかといえば、「上手ですよ」、と答えます。それよりも何よりも彼らの持っている雰囲気がたまらない。懐かしさというか何というか、古里に戻ってきたような気がします。彼らは私の世代より遙かに若いのですが昭和がまるごと引っ越してきたようです。上手い・下手よりも現代に生きる私たちが何かを忘れてきたんだということを思い出させる演奏です。どうか、一度聴いて見てください。
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