彼岸花 [ウォーキング瞑想]
《彼岸花》
当初、暗闇のようなウォーキング瞑想をやるとは思わなかった。でも、苦しい訳ではありません。ただ、「暗いなあ」と思うだけの話。本当に早い早朝から一日を眺めると何故か心は浮き立つ。
夏の日の出は早い。出発時間を4時半と決めておくと秋になって朝が暗くなる。でも、歩いている人もいる。一日がまだ眠りについており、新聞屋さんとか少しの人が今日という一日の仕事を始めている。
今朝の空は厚い雲に覆われ明るさも中々訪れない。逆にいつもは点いていない街灯が数本、眩しい光を放っている。
それだけで何か気が滅入って心がざわつく。ラグビーワールドカップの時期だけだろうか。
気を取り直して歩いたけれど、今日は辺りをぼんやり眺めながら、思考も為すに任せておくことにした。道端に目をやると彼岸花が咲き始めていた。
そうか、あちらとこちら。昼と夜との時間が等しくなる。そんな境目を示しているのが彼岸花なのだろう。不思議な花だ。
陸上トラックに喩えると第四コーナーを回ったあたり、それでも明るさは余り感じなかった。
こんな日もある。
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