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藤城清治の影絵 [ウォーキング瞑想]

《藤城清治の影絵》

東の空には雲がなかった。かすかに明けの気配。そんな空を背景にした樹木がシルエットになって一幅の絵を見ているようだ。
時が経ちオレンジ色に染まった東の空に映る影は樹木だけでなく遠くに見えるビルの影や点滅する赤や青の信号さえ、藤城清治の影絵を見るようだ。こんな心を打つ光景は久し振りだ。

 大自然の見せる光景はこのように感動的な気持ちを呼び起こさせるようなものもあるのですね。

 しかし、先だって襲来した台風十五号の生々しい傷跡が未だに癒えない人も居る。布団屋さんのおじいさん。元気なんだけれど、店の屋根が飛ばされ青天井が見える。降った雨で商品の布団は全滅。また、綿の打ち直しをする機械も使い物にならなくなった。再建をするだけの元気はもうない。廃業の道しか残されていない。

 天災とは言えいったいどれだけの被害があったことだろう。場所が千葉だから、関東圏だからこうして手厚い取材の機会が与えられる。数ヶ月前の九州地方はどうだった?確かにこんなにひどい風はなかった。しかし、思いも及ばないような水害に見舞われた。

 日本という国は何という国だろう。心を癒やす美を与える反面叩きのめしさえする。同じ自然の為すわざとは云え、何という違い。竜巻突風洪水そして地震に津波に雷、火山噴火。どれをとっても人の命がかかってくる。復旧は確かにやるけれど、どうかして、少しでも軽減できる工夫はないものだろうか。もっと考える余地があるように思う。

 災害に見舞われていないうちにより多くの人智を集めて自然災害に巻き込まれにくいような社会をつくろう。

 風に強い家。地震に遭っても土台の揺るがない家。家を少しでも高いところに造る。低くても土盛りする。など、完全にはいかないでしょうが、そういった努力をする。これらは各人の自由というより、常日頃から政府や地方自治体が注意喚起する。

 報道機関は首都圏から遠くてももっときめ細かい取材を心掛けてほしい。今回の教訓から、樹木の管理はとても大切なことと思わされた。



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